描画後記161014

お久しぶりです。ついこの前まで汗をかくほど暑かったものが、急に寒くなってきましたが皆様どうお過ごしでしょう。私などはこの文章を打つ手が寒さで震えております。

さて本題ですが、絵を描いたので今回使った技法と各種の気づきをまとめて記録します。
今回描いたのはこれ

ToHeart2より 笹森花梨

<あたらしい技法>
・雲の描き方(背景)
 この背景は画像検索で出した複数の画像を参考にしながら描いたので、部分部分についてモデルがある。雲は巻雲(細かい綿あめのような繊維状の雲がまばらに広がっている)だったものが、細かい繊維の再現ができなかったので微妙な雲になった。しかしこれはこれで使えそうなので描き方を記録しておく。
 雲はまばらさの表現が難しく、ぼかし筆で均一に伸ばすと霧になってしまうから、厚塗り筆で白いインクを置く場所と、ぼかし筆のサイズ選びと使い方が重要。
 この場合雲の流れの方向を意識して描く必要がある。入道雲のような滞留する雲ではないので、上空の風の流れを意識して周囲の”もや”を先に書き込む。インクは真っ白か入射する乱反射光の色で、混色と水分量を50~70程度にして薄い霧状のもやを描く。雲はこの範囲内に書き込むことになるので、実質的なアウトラインだ。次に濃い雲の筋だが、厚塗り筆を使って(混色も水分量も0)雲の進行方向向きに充分細い(細すぎてもだめ)長めの線をひく。雲の背骨を書き込むイメージをもつこと。そしてその背骨に垂直なあばらを無数に書き込む。太さは同じく細めで、あばらどうしの間隔はまばらにするといい。全て垂直ではなく角度をまちまちにするとより”むら”ができるので良い。魚の骨のようなものができたらぼかし筆でぼかすが、ボカシ筆のサイズは骨より一回り(10なら20など)大きい程度におさえる。大きすぎてはいけない。そして筆を雲の進行方向ではない方向に短いストロークで動かす。背骨とあばらを同時にぼかせる向きが望ましい。全体を見ながら筆を動かし、良いムラが残った頃合いで完成とする。薄い雲全般に応用できそうだ。


・肌色
 特に新技法とかいうものではなが、従来の絵と比べると個人的にだいぶ雰囲気が変わった気がしているので色選びのときの心持ちをメモっておく。
 明暗の中央色をベタ塗りして明色と暗色をベタ追加してぼかしツールで色の境界を潰すやりかたは従来と一緒。ただし全体的に肌色が濃い。前まで影で使ってたような色を中央色に設定して、ほんとに光が当たってないハードシェードになってる部分に使ってたような暗い色を通常暗色、普段中央色にしてた色をソフトライトの色に設定した。中央色が濃すぎるかとも思ったが明色も追加するので何だかんだちょうどよくなったし、明色と暗色それぞれ塗る面積が広がったので立体表現に有利になった。というか中央色が均一に広がってる面は殆ど残らない。肌に限らずこれぐらい思い切った色彩設定をこころがげよう。今回で言えば衣服の特に薄ピンクの部分は若干大人しめの塗りになってしまっているので、見直してもいいかもしれない。特に屋外=直射日光がある場所ではハードシェードとハードライトがつくので、より一層思い切った色彩設定でも余程のことがない限りやり過ぎにならないだろう。
 実は今回肌を一回塗り直している。最初にやったのは色が薄くて髪の毛と対比で真っ白に見えてしまったので、発色の良い濃いめの塗りに変えたのだ。ロケーションや季節や時間帯を意識した色彩設定を塗る前に意識する必要性がある。
 加えて言うと塗りの深さ=影をつける場所の多さも今回かなり増えている。直前に厚塗りでリアルな人物画を描いた影響だが、顔の凹凸をかなり細かく入れている。萌え絵でこれは蛇足かと思ったが、全然ありだったので今度からこれでいこう。


・目
 同キャラの目の塗り方がよくらからなかったので、なるべく新しいイラストを参考に塗った。自分の絵に思えないほど綺麗に塗れたのでこの塗り方は今後使っていこうと思う。
 文章で説明してもよく分からないと思うので、レイヤー構造だけメモっておく。

 反射光
 写り込んでいる光の色(今回は鐙色。ベースの色と対になる色が見栄えする)
 下の明るい部分(ベースより明るい色。単色ではなく白とグラデーション)
 基本色(明)
 基本色(暗)

この順である。


<反省点>

・初めから色を塗る予定だったのに線画を漫画風(線が太く、線で立体感を表現する)にして黒で描いた
 まず後者、線画の色を間違えた点についてはレイヤーを不透明度保護モードにして上から色を塗れば色が変えられるのでさほど問題にならなかった。ちなみに色は被写体に合わせて濃い目のセピア。ただのセピアでは薄すぎ、黒では主張が強すぎる。
 つぎに前者だが、前の前のイラストあたりでやったと思うが細くて抑揚のない線画に色を塗るって色彩で立体感を出すほうが絵が豪華に見えるため、初めから天然色で作る予定なら線画は控えめが良いだろう。
 今回描きながら迷ったのが、線画なしで描いてしまおうかという点だ。こういう萌え絵と相性が悪いということも特別無いと思うので、練習のためにやろうかと思ったがせっかく描いた線画が消えるのがもったいないのでやらなかった。が、汎用性から言えば線画無しの技法は習得しておいて損はないのでいつかやろう。

・構図、デザイン
 落書きからの書き拾いなので構図をじっくり吟味する過程がなかったとはいえ素人くさいもっさりした構図で、塗りの意匠も小さく隠れて(むしろ手抜きした背景のほうが主張されて)しまっている。絵の構図については明確な決定メソッドを持っているわけでは無いが、上述の技術とくに人物の塗りのうつくしさを強く主張する絵のほうが上手く見える訳だから、パースとかアングルとかぐんぐん使ってアクティブな絵を心がけましょう。
 内部的な話ですが、Pixivに投稿している割りと気合の入った絵でも殆どが落書き枠から筆が乗って書き始めているので、今後イラスト枠(ファイルディレクトリが異なる)で書き起こすべきだろう。両者の違いは落書き枠が文字通り落書きから始まるのに対してイラスト枠は一枚絵を描くための枠なので手癖で引いた線ではなく構図決定のための吟味工程から始まる点にある。数年前の古い絵を見ると(末端の技術的には劣っていても)構図の選択の努力はなされているようなので、この点の”内部の悪癖”を解消することで見栄えをよくできるものと思う。実際的な技術に関する努力と異なる部分なのであまり気乗りしないが、こういった努力にも思考を割いていく、という決意で今回の反省を終わる。
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仙台旅行レポ前編

仙台旅行に行ってきた(といっても今月の頭です)ので、漫画レポを描きました。糞漫画の形式なので、読みづらいかと思いますが文章で補足しますのでとにかく各自伝わってください。


眼鏡日記1

ほんと、振り返ってみると人生で一番無計画な旅でした。前日の23時に宿を探し始めたり(見つかる訳がない)
あと、高いだけあって新幹線のシートは寝心地最高でした。

眼鏡日記2

仙台めっちゃ都会でした。ここは上野駅前かな?と思うぐらいには都会でした。当日はあいにくの降雨で、青葉城近辺は霧まで出てましたが、それでもいい感じでした。

眼鏡日記3

青葉城跡に神社があったんですが、そこで特別展示太平洋戦争のなんたらってのがやってたんです。まぁそれだけなら別にって感じなんですが、看板に『戦艦大和スケールモデル展示』と書いてあったので思わず足が向いてしまいました。写真NGだったので写真は無いんですが、すごかったですよ。大和に利根に北上に飛龍に… あと、他の展示もありました。内容としては靖国の戦争博物館の内容を凝縮したようなものでした。あと帰りのバス大変でした。ここで時間ロスしたせいで後々大変になります。前編おわり。

新連載

今話題のマンガボックスインディーズに漫画登録しました。まだ触りだけなので、内容が進んできた頃に読んでみてください。

https://www-indies.mangabox.me/episode/13468/
ドラゴンと時間

新しい漫画描き始まりました

キャプチャ



ファンタジー系のやつです。
発起してから途中で(転勤とか病気とかあって)すごい時間が開いてしまってあれですが、たぶん少ししたらアナウンスすると思います。配信は新都社ではなく、他のウェブ漫画アップロードサービスを使おうと考えています。

原稿、イラスト、絵

 久しぶりにカラーの落書き

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40174805

 なんか、過去数件の記事では威勢のいいことを言っていますが、ここ最近停滞気味でした。原因は色々ありますが、結果として時間がとれなくなったのです(0になったわけではぜんぜんない)。

 リハビリのリハビリなんて笑えない話ですが、実際そのようになっています。使わない技術は忘れる。そうとわかっていても、絵を書き続けることは難しい。何事も思うようにはいきませんね。


 とまで言うと、僕が何もしてこなかったかのようですね。
 実際は作った時間で漫画を書いていました。
 ラフをもとにキャラ線画を作り、同じように背景を描き、墨を入れていく単調な作業です。
 ここ一月ほどで感じたことがあります。絵を描くことと漫画を描くというのは、言葉にしてしまうとただ”絵を描いていた”で表現できてしまうことなんですが、実は全く異なるのです。
 作業内容が違うのはもちろんなんですが、何より使っている技術が全然違うのです。絵には奇抜な構図や、きれいな色彩が求められます。それらは学校の”美術”の時間にならう技術です。一方の漫画はというと、イラストレーションと同じように描いてしまうと大変クドい。よく”バストアップやフェイスアップだけの漫画”という言葉を聞きますが、そういう傾向を持ってしまう事が漫画というメディアの特性なのです。コマが連続して出るからには、毎回コントラストの濃い、縦横無尽に動き回るキャラクターが出てくるというのをやってしまうと読者が疲れるのです。そういう漫画が無い訳ではないです(ex.アクション路線のアメコミなど)が、文字で内容を伝えたいシーンではキャラクターを大人しくさせるのが基本です。小林よしのりの漫画にアクションシーンは無いのです。

 話が逸れましたが、結局何が言いたかったといえばそれは、漫画を上手くなるというのと絵が上手くなるというのは、思ってたよりずっと違う話なのだと実感した、とそういう事であります。


ちなみに

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プロフィール

複素数

Author:複素数
名前:複素数
新都社で『伯方さんと僕』という漫画を連載しています。http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=12094
pixiv: http://www.pixiv.net/member.php?id=797664

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