あけましておめでとうございます/VR体験行ってきました/VRを題材にした漫画

あけましておめでとうございます。こちらは今2017年です。


去年末、新都社の不良社員たちと人権補充をした折、VR体験会に参加しました。
参加したのはドスパラ秋葉原本店にあるVIVEのブースで、HTCのゴーグル一式を体験できました。

ドスパラ秋葉原店
キャプチャdos


まず、私自身勘違いしていたんですがVRというのはゴーグルのみを指すものではありません。
(PS4のオプション部品であるPSVRを除く)VRは、基本的に以下の部品で構成されます。

・VRゴーグル
      -3D映像を見せるもの。左右の目の先に小さなディスプレイが1つずついている。
・コントローラー
      -ゲーム内で手やカーソルの役割をするもの。Wiiのコントローラーを両手で持つようなイメージ。
・パソコン
      -映像処理をする。現状のVR環境はいずれも高度なグラフィック処理能力が必要とされる。
・モーションキャプチャーカメラ
      -VRゴーグル及びコントローラーの動きを検出する。必須。


図:VR環境の構成(出典:NECソリューションイノベータ)
vr_ph02.png

 一応補足しておくとモーションキャプチャーカメラというのは人間の体や四肢の動きをコンピューターに取り込む装置です。コンピューター内でVRゴーグルの位置や向きをリアルタイムで管理することで、人間が首を動かした時はそのぶんVRゴーグルに出力する映像を動かす、という処理を行います。
 元は3DCG映像内で人間のキャラクターを実際の人間と同じ動きで動かすための技術でしたが、Microsoft社のKinectなどによりより軽便に利用できるようになっています。



利用所感:

1.高い没入感
 デモプレイで遊んだゲームはいずれも数日で作った、または一昔前のゲーセンに置かれてそうな安っぽいもの揃いでしたが、視界を完全に画面が覆い、首の動きに連動して画面が動く没入感は圧倒的でした。私が遊んだのは
①ジェダイの騎士になって飛んでくるブラスターのビームを跳ね返す
②ジェットコースターに乗る
③ゾンビを撃つ
の3つでしたが、いずれも自分がどこにいるのか忘れてしまうほどでした。特筆すべきはジェットコースターで、実際はただ椅子に座っていただけなのに、画面内で急降下したり左右に揺れると体も合わせて傾いてしまうのです。さいごには叫んでいました。VRの視覚特性を生かすならああいったアトラクション要素の強い体験ゲームが理想的なのかもしれません。逆に、既存のコンシューマ/PCゲーム(マウスとキーボードないしパッドで遊ぶ)とVRがリンクする機会は思ったより少ないかもしれない、とも感じました。ただ、次世代ゲーム機の皮をかぶった体操器具と言われていたWiiも最終的には普通のゲームハードっぽいソフトラインナップになっていたので、前提ハードとしてVRが普及するのはおおいにアリと思います。


2.制約
 ゲーム体験としては最高でしたが、体験に際してあらゆる方向に制約があると感じました。

2.1 動きの制約
 上述のようにVRではユーザーの位置座標の検出にモーションキャプチャーカメラを利用しています。私達が体験した環境では、2つのカメラが対角線上に壁の高い位置にセットされており、ユーザーを見下ろす構造になっていました。即ち、このカメラの写角内が実質上のプレイの範囲内になります。これはカメラのセット距離に依存するので、上限はあれど部屋が広ければそれなりに広く遊べるでしょう。問題は最低限遊べるだけの広い空間を自宅に確保できるかで、誰もが用意できるかといえば難しいでしょう。
もう一つ動きを制約していたものがあります。実は体験したVRゴーグルは有線式で、装置の後ろから出たケーブルがパソコンと直につながっていました。デモでは天井にケーブルを吊り下げる中継タグをつけて、それをカーテンレールで可動させていたのでケーブルが突っ張って動けないという場面はありませんでしたが、それでも遊びながらぐるぐる回っているうちにケーブルが体に巻き付くような場面は見受けられました。年内にも無線式モデルが出るだろうそうですが、完全に自由なプレイはまだ先だなと感じました。

2.2 導入の制約
私の部屋は家具模様をデフラグしてがんばれば8畳ぶんぐらいの面積が確保できるので、値段次第では導入もかくや、と体験した直後は考えていたんですが、値段と導入ハードルを考えて冷静さを取り戻しました。私が体験したHTC VIVEを例に考えましょう。最低限構成ではなく最低限度快適構成で、デモと同じ環境を作るとして、

HTC VIVE(ゴーグル本体)                   - \107,784
ベースステーション2基(モーションキャプチャーカメラ)  - \34,000
コントローラー2基                       -  \32,000
3-in-1ケーブル(長いUSBケーブル)             - \4,900
リンクボックス(USBやHDMIとゴーグルを中継) - \3,700

この時点で小計は                       - \18,2384
にもなります。また、デモ中に補助役のお姉さんにチラッと聞いたところ、デモ用のマシンのビデオカードはGeForceのGTX1060だとか。現状の私のPCは1000番代には遠く及ばないのでこれも購入となります。ケチっても仕方ないのでグラフィックメモリは6GBのものにすると、最安でも¥28,000台(価格コム調べ)になります。上記の小計に\28,000を上乗せすると\210,384、20万超えます。いやぁ~キツイっすわw
 
 これはVRを取り巻く業界全体の傾向なんだそうですが、技術的に模索状態な現状、廉価な一般市場向け製品を出すよりは高価でハイエンドなモデルを次々出してゲーム機として確かな手応えがつかめるまでは開発を続けていく、という状態だとか。確かに遊んでみた感じ、今すぐ現状のゲームハードたちのお株を奪えるかといえば微妙な感じでした(PSVRという例外がありますが)。逆にPSVR相当の家庭用ゲームと地続きのVRデバイスは各社計画しているところかと思いますので、17年中には出てくるのかなと予想します。そういう意味では、ただVRで遊びたいと考えている人はパソコンで動かすVRシステムを待つぐらいなら家庭用ゲーム機を買ったほうがいいと考えます。

これを読んでいるなかに、まだVRには触れたことがないという方が居ましたら、週末にお近くの体験ブースで体験してくることをお勧めします。感動しますよ。




ところでみなさん花沢健吾先生の『ルサンチマン』という漫画はご存知でしょうか。
20160329005007.png
プロセッサが高性能化しVRが広く普及した近未来の日本で、女性に縁がなくこのままでは一生独身になると危機感を抱いた主人公が友人の勧めでVR装置と専用のギャルゲーを購入するところから物語は始まります。冒頭のあらすじだけ見るとSAOか?と思いますが、SAOが意識が飛んじゃうタイプのSFちっくな仮想現実世界なのに対し、ルサンチマンの仮想現実は極めて現実的で、ほぼ上で紹介した現在の機器構成そのままです(より”高度”なオプションパーツが出てくるぐらい)。ストーリーはWikipediaにあるので読んで下さい。すごく面白いですよ。
 同作品が連載されていた頃はオンラインゲームにのめり込む人々が社会問題になっていた頃で、同作品もそういった背景を取り入れているものでありますが、VRが現実のものになった現在に読み直してみると、また違った印象をもつかもしれません。
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プロフィール

複素数

Author:複素数
名前:複素数
新都社で『伯方さんと僕』という漫画を連載しています。http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=12094
pixiv: http://www.pixiv.net/member.php?id=797664

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